- 2017-7-26
- 例会・行事・卓話

公益社団法人くまもと被害者支援センター
専務理事兼センター長 真 嶋 浩様
くまもと被害者支援センター
「ゆあさいどくまもと」の歩み
1 犯罪被害者支援の経緯
昭和49年に発生した過激派によるテロ事件「三菱重工
ビル爆破事件」を契機として、犯罪の被害者に対する国によ
る救済策が始まった。
その後、被害者は様々な苦しみを抱えていることが理解
され、民間による支援活動が生まれ、社会の共感の中で成長
しつつある。
くまもと被害者支援センターは、平成15年に多くの県
民の方々の支援により設立され、本年で設立15年目を迎えて
活動を充実させている。
2 「ゆあさいどくまもと」とは
平成27年6月、性暴力被害者のためのワンストップサ
ポートセンターとして、全国初の24時間体制相談対応を
行っている事業。
産婦人科病院、弁護士等の連携により電話相談、面接相
談を行い、産婦人科医院での緊急避妊、証拠(膣内容物)
の収集・保全、各種付添い支援等を行っている。
3 性被害の特徴と誤解・偏見
捜査機関への届け出率が低く、再被害の可能性が高い。
また、心身にダメージを受けているが、未届であれば公
的な支援が受けにくい。
・若い女性にだけレイプ被害は起きる?
・抵抗しなかったのは「合意があった」ということだ?
・日本で被害に遭うことはまれなことだ?
・加害者は見知らぬ人が多い?
4 平成28年度の活動状況
・相談件数は619件(新規113件)で全国平均379件を大き
く上回っている。
・未成年者の対応は、18人(49人中)36.7%、(小学生6、中学
生1、高校生7、その他4)
・急性期(被害後72時間以内)の相談は7件(未成年者5人)
で、緊急避妊、証拠保全等を行った。
5 協力のお願い
イメージソングと動画による広報媒体を制作し中学校、
高校等に配布するなど、未成年者への周知を図っており
ます。
また、会員の広がり、財源の確保に繋がる周知について
協力をお願いしたい。