本日の卓話 竜之介動物病院 德田院長

竜之介3

竜之介1

ペットは「家族の一員」から「社会の一員」へ
まさかの災害
2016年4月14日 21時26分
マグニチュード6.5 最大震度7
2016年4月16日 1時25分
マグニチュード7.3 最大震度7
震源地 益城町
大きな地震が4月熊本で起こった事は、皆さん記憶に新し
いと思います。もうすぐあれから1年が経とうとしています。
いつも1年あっと言う間だと思うのですが、この1年はいつ
もに増して早かったように感じます。
前震が起こった時、私は外来の診察中でした。大きな地震だ
とは思ったのですが、緊急の帝王切開の手術があった後で、
外来がとても混んでいました。患者さんを待たせてはいけな
いという職務的な気持ちが大きく、揺れた後も何事もなかっ
たかのように、聴診器をあて診察を続けましたが、すぐに異
変は起きました。外傷などで血だらけの動物たちが運び込
まれてきました。外を見ると多くの人が屋内では危険を感じ
て外に出ていました。そこで、すぐに私が院長を務める竜之
介動物病院を動物同伴避難所として開放しました。
東日本大震災から学んだ教訓
環境省・・・ペット同行避難
竜之介動物病院・・・ペット同伴避難
九州動物学院は、地震直後よりペット同伴避難所として開放
しました。多くの方が避難してきました(動物連れ、妊婦さん
、お年寄り、子供連れ等)ピーク時の避難者は200人を超えま
した急患、避難者の方の要望etc…様々な声が受付に殺到し
ます。ペットホテルも避難してきた動物たちで180頭を超え
ました点滴の場所を確保するのも一苦労な状態でした「どこ
に問い合わせて良いか分からない!」と動物病院に電話が殺
到しました。動物関連の情報拠点になりました。
断水の中、熱中症の子達が運ばれてきました
ペット同伴避難所ならではのルール作り
共同生活ですので、人向けのルールも必要です。
同時にペット可物件の住宅情報を集め掲示することで住居
を決め避難所から移動される方も増えていきました。
動物たちがいてくれるおかげで、避難所はいつも和やかな
雰囲気でした。
全国から寄せられた支援物資
私たちを助けてくれたのは一般の方が陸路で運んできてく
れた支援物資でした。

九動生も協力して、次々に届く物資を仕分け、相談にくる方た
ちに適切に配布動物を連れていると避難所に入れない方た
ちも多く物資が届かない地域や車中泊個人宅には、九動生
がボランティアと協力して届けました。動物愛護センターや
各動物病院などにも支援物資をお届けしました。
炊き出しによる支援の輪
私たちにできる心のケア
心の復興
・学生による声かけ・避難所での診療
動物介在活動
動物の力を借りて生きる気力を取り戻します
思いやりの心と命の尊さを教える動物介在教育

竜之介2

ペットは「家族の一員」から「社会の一員」へこのような状況
でペットと離れてしまうと一生癒えない心の傷を負ってしま
います。
ペットが好きな人だけが満足できる社会ではなくペットを好
きでない人に対するケアを意識した社会づくりペットを無理
やり好きになってもらうという事でなく「そういった人たちに
不快な思いをさせない為に何ができるか」という部分も、ペ
ットを飼っている人と飼っていない人との意識差を埋める大
事な要素です。
ペットという家族を持つ人も安全に避難させるために
• ペット同伴者とそうでない避難者の方の住み分け
• 一般と別にペット同伴可能な避難所を設置する。
• ペットには普段からしつけを行う。
• ペット用品も非常用袋に備蓄する。
2016年6月1日 災害動物研究会を発足
スピートの民間と行政の継続力、どちらも大事。

 

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