会長の時間 第1373回 11月28日(水)

武田会長

 先週の23日は、福岡県うきは市田主丸に柿刈りツアーに行って参りました。これもロータリーのあるご縁から毎年参加させている年中行事です。田主丸地区は山に囲まれ、柿やぶどうの生産に適しており、大規模な農園がいくつもあります。訪れた農園は高山果樹園といいますが、主は今年、最高益を更新したと言っておられました。日本人も多いのですが、特に宣伝しているわけでも無いのに、インバウンドの外国人もかなり訪れている様です。信じられないことですが1万円位の柿セットがかなり売れるようです。ちなみに日本人は定価で買って行きますが、外国人は値切ろうとするそうです。ビタ一文負けない方針ですが、最後はしぶしぶ買って行くそうです。

 また、25日は大分の佐伯にぶり釣りに行ってきました。佐伯港から、20分程走るとブリの養殖棚があります。この養殖棚からこぼれた餌を狙って天然のブリが早朝にやって来ます。これを湾の入口で狙おうという釣りです。仕掛けは網かごに鰯をチップ状にしたものを入れ、針には鯖の切り身を付けます。この鰯チップの餌はいつも船頭が準備するのですが、餌屋が連休で人手不足に陥り、チップ状にする為の裁断機を動かす人手が足りず、餌が無いので中止にして欲しいとのことでした。八方手配して、何とか熊本の山本釣具宇土店で手配が出来、予定通りの釣行が実現出来ました。どこも人手不足です。釣果は80センチ程のブリ5匹、型は小さめです。最近は10キロ級のものはあまり見かけません。乱獲の影響でしょうか? しかし、この釣りは夜11時30分に集合し深夜の57号をいざ佐伯へ、出港は4時、そして8時までの勝負です。熊本へ帰着は午後2時、それから片付けとブリを捌くので中々ハードです。船は天神丸といいますが、船頭は87才、人気の船ですが年内で引退ということで、今年中にもう1回行こうと思っています。教員を定年退職した息子さんも手伝っているのですが、釣りは好きだけどさすがに遊漁船の船長は無理との事でした。世の中には様々な職業があるものです。

 話題は変わりますが加藤清正の治水事業、「鼻ぐり井手」の話は過日いたしましたが、それはほんの一部でまだまだいろんな功績があります。熊本市内に今でも存在している農業用水路の話で1600年頃に築造されたものです。城下を守る為、白川が大きく蛇行する熊本市東区渡鹿付近の白川に堰を設けて流量調整を行うと同時に、そこから取水した水を3つの経路に分けて市内の出水方面(一の井手)、田迎方面(二の井手)、近見方面(三の井手)への水路を築造し、流域の農地へ安定した用水の供給を行っており、豊かな熊本平野を造る源となりました。当時、この方面には川が無くあまり豊かな地域ではなかったのです。渡鹿の取水口は渡鹿堰(とろくぜき)といい、今では熊本の住宅地で最も地価が高く、高級住宅街である新屋敷地区の真ん中を流れる大井手川を介して分流しています。一の井手は新屋敷から九州学院や鎮西学園の横から白山通り、JR豊肥線を横断し、八王寺通りから出水地区、画図地区へと流れています。二の井手は九品寺付近の産業道路を横断し、熊大医学部の南側を経て旧浜線沿いから良町方面に流れています。三の井手は熊大病院を縦断し国道3号線沿いから近見方面へと流れています。そして、その後の町の発展が、この井手沿いに展開されて行くことになります。「水を制する者は天下を制する」と言いますが、実に興味深い事です。清正が実際に熊本にいたのは朝鮮出兵等もあり、通算15年位だったらしいのですが、その短い期間に多くの足跡を残しています。当時、力のある大名が不在で、地方の猛者が群雄割拠し荒廃していた肥後国を治めると共に、農閑期の多くの農民をこの土木工事に徴用し、給金も惜しみなく分け与え、民の心も掴んだのです。現在の公共工事と同じシステムです。当時の測量技術や手作業の工事で良くこのようなものを造ったものです。戦国武将でもあり、有能な土木技術者、経済人でもあったという事です。

 最後に企業のコンプライアンスや議員の資質が問題になっています。およそ職業倫理に欠け、身勝手な振る舞いが目立ちます。NHKの大河ドラマ「セゴどん」の主役、西郷隆盛には、遺訓集というのがあります。その中で「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり」というのがあります。私利私欲を全て捨て、一身を世のため人のために尽くすという意味です。また、京セラの稲盛和夫名誉会長は、主宰する盛和塾の中で「動機善なりや私心なかりしか」ということを常に自らに問いかけながら、日々の企業経営に取り組むべしと言っておられます。ロータリーの職業奉仕にも大いに通じるのではないかと思います。

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